地政学の専門家で「影のCIA」と呼ばれるインテリジェンス企業ストラトフォー (STRATFOR) のCEOジョージ・フリードマンの著書「100年予測 ― 世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図」を読んだ。とにかく非常に面白い本だった。21世紀の今後の100年を地政学を元に今後の未来を予想し、その内容は驚くべきものだ。ついこの間アフガン増派が行われたが、既にアメリカとイスラムの戦争はアメリカの勝利という形で終焉しているのだという(ビン・ラディンが聞いたら驚くだろう)。そして、21世紀前半で中国、インド、ロシアは衰退し、この21世紀はアメリカの世紀になるという。その根本的考えに海洋を支配するものが世界の覇者になるからだという(中国、インド、ロシアは陸国なのだ)。そして、海洋が宇宙に変わっていく。現在でも唯一の超大国であるアメリカはまだまだ若い国で、今後100年間はアメリカ中心の世界になるという。この超大国に挑む大国連合がポーランド、トルコ、そして軍国主義を復活させた日本で、なんと2050年にはトルコと日本はアメリカと全面戦争を行う。その戦争は人類初の宇宙戦争となる。まるで出来の悪いSFかと思われるせる内容だが、実は過去100年の歴史を見せ、誰がソ連の崩壊や9・11を予測できたのかと著者は問う。今後の100年で、大きく変るのは人口減の時代に入るということだ。先進国では既に女性の出産数は減り続けており、今後どんな政策を打とうがこの傾向は変わることはない。人口減は人々の生き方や国家の行動を変えてしまうのだ。また、宇宙戦争は科学技術の急激に発達させ、太陽エネルギーによる宇宙発電の世界になる。そのため、COP15で揉めている化石燃料とはおさらばとなり、人口減とともに二酸化炭素排出問題は自然解決してしまうのだ。
著者のフリードマン氏はRAND研究所出身、ここでもRANDが関係している。